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2011/12/09
12/8
携帯電話などの電波を割り振るオークション(競売)の採用を巡り政府・与党内が割れている。総務省は2年後の導入を考えているが、行政刷新会議が前倒しを求めた。競売の落札費用は通信料として利用者が負担するだけに、制度変更には入念な準備が必要だ。
競売は最も高い値段を付けた事業者に電波を割り当てる仕組み。欧米では一般的だ。日本では総務省が事業計画を比較審査し、適当と認めた事業者に免許を与えてきたが、次の第4世代(4G)規格から競売を導入する計画だ。
一方、行政刷新会議は提言型政策仕分けで、来年に予定される900メガヘルツと700メガヘルツ帯の割り当てにも前倒しで競売を実施すべきだと訴えた。総務省は競売導入には電波法の改正が必要で、法案審議の時間を考えると、かえって割り当てが遅れると反論する。
事業者側も競売の前倒しには反対の構えだ。通信容量の大きいスマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及を受け、一刻も早く免許を手に入れたいからだ。
競売は電波行政の透明性を高め、新規参入を促し、新たな財源が見込めるなど利点は多い。だが欧州で実施された競売では値段がつり上がり、事業者の経営破綻や設備投資の遅れを招いた。通信料の上昇につながる恐れもあり、競売のやり方にも工夫が要る。
仕分けでは総務省の及び腰が指摘されたが、電波オークションをマニフェスト(政権公約)に掲げながら、必要な法改正をしてこなかった民主党の責任も重い。早急かつ丁寧な制度設計が必要だ。
電波利用料との調整も必要だろう。総務省は競売の代わりに携帯の基地局や端末に利用料を課してきた。各社合計で年間500億円以上に上る。競売に移行した場合、収入は国庫に入ることになるが、二重取りにならぬよう利用料の方は下げる必要がある。
競売は長年の電波行政の根幹を変える施策である。目先の収入にとらわれず、利用者のサービス向上を主眼に導入すべきだ。
この手の話は元ライブドア社長のホリエモンも言ってたような・・・。
競売は最も高い値段を付けた事業者に電波を割り当てる仕組み。欧米では一般的だ。日本では総務省が事業計画を比較審査し、適当と認めた事業者に免許を与えてきたが、次の第4世代(4G)規格から競売を導入する計画だ。
一方、行政刷新会議は提言型政策仕分けで、来年に予定される900メガヘルツと700メガヘルツ帯の割り当てにも前倒しで競売を実施すべきだと訴えた。総務省は競売導入には電波法の改正が必要で、法案審議の時間を考えると、かえって割り当てが遅れると反論する。
事業者側も競売の前倒しには反対の構えだ。通信容量の大きいスマートフォン(高機能携帯電話)の急速な普及を受け、一刻も早く免許を手に入れたいからだ。
競売は電波行政の透明性を高め、新規参入を促し、新たな財源が見込めるなど利点は多い。だが欧州で実施された競売では値段がつり上がり、事業者の経営破綻や設備投資の遅れを招いた。通信料の上昇につながる恐れもあり、競売のやり方にも工夫が要る。
仕分けでは総務省の及び腰が指摘されたが、電波オークションをマニフェスト(政権公約)に掲げながら、必要な法改正をしてこなかった民主党の責任も重い。早急かつ丁寧な制度設計が必要だ。
電波利用料との調整も必要だろう。総務省は競売の代わりに携帯の基地局や端末に利用料を課してきた。各社合計で年間500億円以上に上る。競売に移行した場合、収入は国庫に入ることになるが、二重取りにならぬよう利用料の方は下げる必要がある。
競売は長年の電波行政の根幹を変える施策である。目先の収入にとらわれず、利用者のサービス向上を主眼に導入すべきだ。
この手の話は元ライブドア社長のホリエモンも言ってたような・・・。
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2011/12/06
12/6
この一週間、喉に骨が引っかかったような感覚が抜けない。一川保夫防衛相の進退が取り沙汰されているが、その発端にもなった前沖縄防衛局長の不適切発言に関してである。あの暴言を明るみに出したメディアは正しかったのか――。
中身はもうよかろう。沖縄県知事は「口が汚れるからコメントしない」と吐き捨てた。こちらも紙面を汚したくはない。気になるのは一点、暴言がオフレコの場で出たということだ。オフレコとは、発言を記事にしないとの約束を前局長と記者たちが前もってかわしたという意味だ。そして約束は守られなかった。
「権力をチェックする立場でそんな約束をする方が悪い」と叱られるだろう。その通りだ。聞いたら書くのが記者だ。前局長の発言をはじめに報じた琉球新報は、発言を沖縄県民に伝えることを優先した。「報道には公共性、公益性がある」。そんな考え方もよく分かる。それでも腑(ふ)に落ちないものが引っかかる。
過ちかもしれないが、約束はしてしまった。ならば、相手が市民であれ官僚、政治家であれ、守る。そういう原則を貫くことも大切ではないか。喉の骨はそう訴えてうずき続けている。前局長は記事にしないという約束があって記者に話した。この事実はどこまでもついて回ると思うが、どうだろうか。
中身はもうよかろう。沖縄県知事は「口が汚れるからコメントしない」と吐き捨てた。こちらも紙面を汚したくはない。気になるのは一点、暴言がオフレコの場で出たということだ。オフレコとは、発言を記事にしないとの約束を前局長と記者たちが前もってかわしたという意味だ。そして約束は守られなかった。
「権力をチェックする立場でそんな約束をする方が悪い」と叱られるだろう。その通りだ。聞いたら書くのが記者だ。前局長の発言をはじめに報じた琉球新報は、発言を沖縄県民に伝えることを優先した。「報道には公共性、公益性がある」。そんな考え方もよく分かる。それでも腑(ふ)に落ちないものが引っかかる。
過ちかもしれないが、約束はしてしまった。ならば、相手が市民であれ官僚、政治家であれ、守る。そういう原則を貫くことも大切ではないか。喉の骨はそう訴えてうずき続けている。前局長は記事にしないという約束があって記者に話した。この事実はどこまでもついて回ると思うが、どうだろうか。
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2009/10/21
10/21
強い意志は時としておかしく見える
60年前のきょう10月21日、日本映画界を代表する女優、田中絹代が芸術親善使節としてアメリカへ飛び立った。まだ戦後4年だ。興行もこなし、ハワイやハリウッドを3カ月回って帰国した彼女を迎えたのは、しかし、冷笑の嵐だった。
「宮本武蔵」のお通のイメージだという和服姿で出発した絹代は、大変身していた。髪を切り、アフタヌーンドレスに銀ギツネの半コート、ベレー帽、サングラス、さらに投げキッス。その「アメリカかぶれ」に、メディアは占領下の屈折した対米感情の格好のいけにえをみつけだした。そして、右へならえ――。
「女優はいつも世の中の先端を歩かなくてはならない宿命も背負わされている」。25年後、絹代は「私の履歴書」にこう書いた。訪米中写したフィルムを編集した記録映画「田中絹代の旅立ち」(梶山弘子監督)が最近完成した。見ると、人形のようでもありながら、強烈に伝わるのは女優だという意志と覚悟だ。
俳優の仲代達矢さんによれば、世の中には男と女のほかに女優がいる。真の女優は女性である前に女優なのだそうだ。老け役のため39歳にして前歯4本を抜いたという絹代は筆頭格だろう。ことしは生誕100年。主演作を上映中の東京・京橋のフィルムセンターに並んだ遺品に向かって、60年前の非礼をわびる。
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2009/08/16
(8/16)
一流の知性とは
広島県江田島市の海上自衛隊幹部候補生学校では1羽のフクロウが大講堂の中を見下ろしている。演壇の上の玉座を飾る彫刻のことだ。大講堂は海軍兵学校のころから入校式や卒業式に使われ、士官になる大勢の若者を送りだしてきた。
フクロウはローマ神話の知性の女神、ミネルバの使いとされる。海軍は軍事も数学、理科も最高水準の教育を実践しているとの自負があった。誇りの表れがフクロウの彫刻だったらしい。士官養成の場を東京の築地から移転する際に江田島を選んだのは、都会から遠く離れ教育に集中できると考えたからだという。
そんな恵まれた教育で鍛えられた人材が軍の要職を占めていたにもかかわらず、無謀な戦争に突入した。フクロウが象徴する知性とは知識が豊かなだけでなく、的確に判断する力も含まれるはずだ。講堂の彫刻もさぞ無念だったのではないか。リーダーが情報や組織を掌握できないときの怖さを今更ながら感じる。
旧首相官邸の屋上には東西南北を向いた4羽のミミズクの石像が今もある。「森の賢者」と呼ばれるミミズクはフクロウの仲間で、やはり英知の象徴とされてきた。新しい官邸に石像が移らなかったせいか、政治が指導力を欠いた状況が長らく続いている。一国のリーダーを決める衆院選投票まで2週間になった。
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2009/08/15
(8/15)
記憶と記録
もとはもっぱら激しい寒さや恐怖、嫌悪を表現した「鳥肌が立つ」という言葉は、最近は感激した時にも使われる。「総毛立った」と言えば誤解はないだろうか。1934年のナチス党大会を宣伝用に記録した映画「意志の勝利」を見終わっての気持ちである。
映画はいま東京で公開されている。総統になったばかりのヒトラーや側近の絶叫がこれでもかと出てくる。陸上競技場の観客席とフィールドを埋めつくす若者に向かって「まず平和を愛せ。そして従順、勇敢であれ」とあおり立てる独裁者。画面からはその真意、グロテスクな素顔が透け出ている、ように思える。
が、後知恵だと言われれば反論はできない。ヒトラーは映画の出来に大いに喜び、ドイツ国外でもプロパガンダ映画の傑作と評された。党員の陶酔と高揚が全編にあふれている。当時の観客に、今流の「鳥肌が立つ」感動に浸らなかった人間がどれほどいたのか。その恐ろしさをいまに伝えるのも映像の力である。
歴史にタラレバは禁物というが、後知恵はどうか。起こったことをひっくり返すことはできはしない。それでも、もう繰り返さない、今度は後知恵にならぬよう知恵を出す、と心に決めることはできる。広島、長崎の原爆忌。そしてきょうの終戦の日。日本の8月にはそんなことを考える。
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